moviolaeiga. (2022). 「アピチャッポン・ウィーラセタクン監督からメッセージ動画&ブンミおじさんの森』コメント動画が到着! アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」
アピチャッポン本人が選ぶ短編集 特別上映
「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」特別企画
全10作品/合計:118分/タイ語(一部台詞なし)/英語・日本語字幕付
素材提供:Kick the Machine 協力:トモ・スズキ・ジャパン、White Light Post
日時:6/4(土)12:00P.M.〜14:00
会場:横浜シネマリン
住所:横浜市中区長者町6-95
料金:一般1800円/会員1500円/大専・シニア1100円/高校生以下800円
日時:
4/9(土)16:00〜
4/11(月)11:30〜
4/12(火)11:30〜
4/13(水)11:30〜
4/14(木)11:30〜
4/15(金)11:30〜
4/16(土)16:00〜
4/18(月)11:30〜
4/19(火)11:30〜
4/20(水)11:30〜
4/21(木)11:30〜
4/22(金)11:30〜
会場:シアター・イメージフォーラム
住所:東京都渋谷区渋谷2-10-2
当日料金:1,500円均一 リピーター割引:1,100円
【上映作品】合計:10作品118分
『国歌(The Anthem)』2006年/5’00 * タイの映画館では本編の上映前、国王への賛歌が場内に流れる。その間、観客は起立。スクリーンにはタイ国内の名所が映し出されるという。そんなタイ独自の慣習をアピチャッポン監督なりに再定義した短編映画。特定の国を賛美するのではなく、すべてのシネマに捧げる賛歌として、上映会の冒頭に流すことにした。
ロンドンのアートフェア「フリーズ」からの委嘱で制作し、英国のシネコンで商業映画の前に何の前触れもなく上映されている。日本では福岡市が総合図書館に収蔵。本来は35mmプリントだが、今回は日本語字幕付のDCPで上映。
『La Punta』2013年/1’ 33” ベネチア国際映画祭の記念企画「ベネチア70 ― フューチャー・リローデッド」のために制作した93秒の短編。タイ国内を走行する車内から撮影した素材にペルー・リマで採取した音をミックスしている。
『M Hotel』2011年/11’ 50” スーパー8(映画用8mmフィルム)のカメラで撮影。
香港・九龍の青空市場で知られる油麻池に建つMホテル。1702号室には、ふたりの男がいる。彼らは映画の撮影クルーだ。午後の空き時間、部屋で記念写真を撮っている。ふたりとも香港は初めてだった。外では別のスタッフが上着にマイクを仕込んでいる。その服を着て歩きだすと…。
『エメラルド(Morakot )』2007年/11’00 *
東京都現代美術館の収蔵作品。もともと映像インスタレーションとして発表したが、短編映画のようにスクリーンでも見せる。
1980年代、タイの経済成長にともない隆盛を極めたバンコクのエメラルド・ホテル。やがて寂れて閉館してしまう。廃墟となった同ホテルの記録に、個人の記憶が交錯。ぼんやりと浮かびあがる3人が時代と世代を超えた恋の話をつづける。出演者は皆、アピチャッポン監督作の常連たち。
『Mobile Men』2008年/3’ 15” *
走行するピックアップ・トラック。その荷台に乗る若い男たち。それぞれ別の地域出身だ。あたかも自分の出身地をアピールするかのように、出演者それぞれが自分を映すように指示する。しかし、カメラは周りの風景にも向いてしまう。終始、マイクには風を切る音が入り、出演者の発言を邪魔している。
「世界人権宣言」60周年記念プロジェクト参加作品。本作を含め、全部で22本の短編映画が制作された国連のプロジェクト。
『Cactus River』2009年/10’ 09”
白黒のビデオダイアリー。
ある日、アピチャッポン監督作品の常連女優、ジェンジラー・ポンパット・ワイドナー(ジェン)が名前を変えた。新しい名は、タイ語で「水」という意味らしい。改名後、彼女は退役米兵と結婚。その夫婦を訪ねた監督はメコン川に想いを巡らせた。ジェンが言うには、やがてメコンの水は枯れる。水という名の彼女は、どうなるのだろう?
『Footprints』2014年/5’ 50” メキシコの映画監督、ダニエル・グルーネルによるプロジェクト参加作品。サッカーと日常生活を描くオムニバス企画で、2014FIFAワールドカップ期間中に放映された。
当時、アピチャッポン監督は『光りの墓』を撮影中。その現場でタイの自然、役者の姿、眠りと夢を扱う短編を撮ったのが本作。
『Worldly Desires』2005年/42’ 32” *
韓国・全州映画祭のオムニバス企画「デジタル三人三色」のために制作した作品。本編の中で、ピンパカ・トゥイラ監督が『Deep Red Bloody Night』という映画を撮影している。森をさまよう男女の話だ。実はその映画は架空の企画で、何も知らずに撮影するスタッフを別のカメラでとらえたのが本作。トゥイラ監督が撮影した映画は、映画内映画の劇中劇として使用された。
『燃えている(Ablaze)』 2016年/4’46”
ナショナル・ギャラリー・シンガポールからの委嘱作品。同館にインドネシアの画家、ラデン・サレ(1811-1880)の作品が展示してあった。火山がふたつ並ぶ絵だ。それに着想を得たアピチャッポン監督が、黒い背景に白で描いた絵画のような映画に仕上げた。
男女が暗い森に立っている。何かを見ようとしているが、男が女の視線を遮断している。そこに謎の炎が赤々と燃えあがるが、それが女には見えない。音楽家、清水宏一が本作の音を他の2楽曲と組み合わせ、アピチャッポン作品のコンピレーション・アルバム「Metaphors(メタファーズ)」に収録している。
『ブンミおじさんへの手紙(A Letter to Uncle Boonmee)』2009年/17’ 4
ドイツ・オーバハウゼン国際短編映画祭グランプリ受賞作品。後にカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞するアピチャッポン監督『ブンミおじさんの森』のスケッチとして制作された。両作とも同じスタッフが、同じロケ地に滞在。タイ東北地方のナブア村で、ロケハンをするかのごとく村や人の様子をカメラにおさめたのが本作。モノローグ形式でブンミおじさんとの対話を試みている。
「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」 会期:2022年4月9日(土)〜4月22日(金)
会場:シアター・イメージフォーラム
住所:東京都渋谷区渋谷2-10-2
全国順次公開
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