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【ロケ地トレーラー撮影】ジョージア人アーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニが監督する初の長編映画



トモ・スズキ・ジャパン(TSJ)は、ジョージア出身のアーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニが監督する初の長編映画『BEES' BUZZ』(仮題)の製作を2022年に開始しました。


製作の過程にオープンイノベーションの手法を取り入れ、国際的なクリエイターが自由に議論する場をつくりました。その結果、2023年に脚本を新たに書いた『BEES’ BUZZ 犬は吠える』へと企画が生まれ変わりました。


映画『BEES’ BUZZ 犬は吠える』は、ジョージアの労働者階級の男が日々ストレスを抱える中、彼の影が勝手に動き出して暴力沙汰を起こす物語です。


同作の撮影本番に先駆けて、2024年にジョージア国内のロケ地でトレーラーを制作しました。



 

2023年12月、シナリオが完成。

2024年1月、本番と同じ環境でトレーラーを撮影しました。しかし、ロケ地で影を撮影するのは難しく、想定通りの映像はつくれませんでした。撮影の実験と考えれば、成功です。ただ、本番への課題が浮き彫りになったかたちです。

 

撮影日 :2024年1月4日〜1月10日(7日間)

撮影期間:7日間

撮影場所:トビリシの墓地、カスピの橋、チアトゥラの炭鉱

被写体 :炎や闇、煙に浮かび上がる出演者の影


 

2024年1月4日(1日間)トビリシの墓地でロケ撮影


昼に墓地で影をつくる実験。冬はすぐに日が暮れます


夕方に撮影。墓地に建つ廃屋の内外装を美術セットと化しました


手前で炎で燃やして俳優を撮影。カメラに映すと背景がぼやけてしまいます


 

2024年1月5日〜1月6日(2日間)  カスピにある建設中の橋でロケ撮影


建設放棄された橋で撮影。地元行政の協力で貸し切りとなりました


橋脚の上で俳優と影を一緒に映すためカメラ位置を相談。大きな影を空中に浮かせたい



複数のカメラや照明で影をつくるテストを試みました。VFXに頼らず実写するのが今回の目標


照明を変えたり水槽の水を反射させたりしてテスト撮影。カメラに映すと背景がぼやけてしまいます


ケータリングの目処は立ちました。地元で美味しい業者と契約


 

2024年1月7日〜1月10日(4日間) チアトゥラにある炭鉱でロケ撮影


坑内は危険なため案内人の先導で美術部が先行。炭鉱内でのセッティング後に撮影部が入坑する


炭鉱内は意外と温度が高い。危険がともなうため短時間で外に出る工夫をする


炭鉱内で炎は使わないことにした。ビニールショートを天吊りしてスモークマシーンを使用


 


トモ・スズキ・ジャパン(TSJ)は、ジョージア出身のアーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニが監督する長編映画『BEES' BUZZ』(仮題)の製作を開始しました。本編の撮影に先駆けて、資金調達プレゼンテーション(ピッチ)用にビデオを制作しました。


そのピッチ用ビデオ制作は、コンテンツグローバル需要創出促進・基盤強化事業費補助金(J-LOD)の補助金を受けた事業となります。


【用語】

「製作」は委託側:企画の発展、資金調達、全体の管理。主にデスクワーク。

「制作」は受託側:企画の実現、予算管理、創作を進行。主に現場。

映画『BEES' BUZZ』イメージ画像


長編映画『BEES' BUZZ』(仮題)

作・監督:ヴァジコ・チャッキアーニ

脚本:佐藤佐吉

エグゼクティブプロデューサー:鈴木朋幸


製作:トモ・スズキ・ジャパン

共同製作:NUSHI FILM(ジョージア)

 

J-LOD②補助金 採択事業

映画『BEES' BUZZ』海外ピッチ用ビデオ


監督・編集: 福島 拓哉

撮影:木村和行

ナレーション:トム・ドネリー 制作:P-kraft 製作:トモ・スズキ・ジャパン


出演:ティムラズ・レジャバ在日ジョージア大使、鈴木朋幸(製作総指揮)、テクラ・マチャヴァリアニ(制作)、ヴァジコ・チャッキアニ(監督)、佐藤 佐吉 (脚本家)


協力:駐日ジョージア大使館、スカイ・ザ・バスハウス



ヴァジコ・チャッキアーニ

1985 年ジョージア・トビリシ生まれ。ジョージア技術大学 情報数学科で学び、 オランダのヘリット・リートフェルト・アカデミーとドイツのベルリン芸術大学へ 留学。社会的な出来事の象徴を扱う映像、彫刻、インスタレーションを発表し、 短編映画の監督や製作も行なう。「ヴェネチア・ビエンナーレ 2017」や「イスタン ブール・ビエンナーレ 2017」「シドニー・ビエンナーレ 2020」などの国際展へ出品 多数。日本で美術作品を取り扱う画廊は、東京のスカイ・ザ・バスハウス。


【参考】

スカイ・ザ・バスハウス. (2021). ヴァジコ・チャッキアーニ:


ウェブ版「美術手帖」.(2017). 「ヴァジコ・チャッキアーニの日本初個展が開催。社会的な出来事から個人の心理を照らし出す」:


佐藤佐吉

1964年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、キネマ旬報社及び西友映画事業部に所属し、東京国際映画祭ニッポンシネマナウ部門、サンダンス映画祭in東京を企画するなど映像作家発掘に尽力する一方で自身も創作活動を開始。99年『金髪の草原』(犬童一心監督)にて脚本家デビュー。ゆうばり国際映画祭ヤングシネマグランプリ受賞。以後『オー!マイキー』(05〜10/TV)『殺し屋1』(三池崇史監督/01)など話題作の脚本を手がけ、カンヌ国際映画祭に招待された脚本作『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』(三池崇史監督/03)なではブリュッセル国際映画祭最優秀脚本賞を受賞。05年、浅野忠信・哀川翔主演『東京ゾンビ』で劇場長編映画監督デビュー。坂本龍一総合監修『にほんのうた 春の小川』(11)ではオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員特別賞を受賞。対戦型番組『Eテレジャッジ』において脚本・演出『谷グチ夫妻』が初代優勝企画となり、NHKどーがステーションランキングにおいて30週間連続通算再生ランキング1位となる。現在、NHK満島ひかり主演『シリーズ江戸川乱歩短編集』、池松壮亮主演『シリーズ横溝正史短編集』の脚本・演出を手掛けるほか、役者としても『キル・ビル』(クエンティン・タランティーノ/03)『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(小林聖太郎監督/17)、黒沢清監督『スパイの妻』(20)などの映像作品にも出演。近年脚本作は『麻雀放浪記2020』(白石和彌監督/19)、『黒い乙女Q&A』(監督兼/19)、池松壮亮主演『横溝正史・華やかな野獣』(監督兼/20)、朗読劇『湯布院奇行』(土井裕泰/21)



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